メラミン樹脂とは、合成樹脂の一種であり、またアミノ樹脂の一種でもあります。メラミン（無色の固体でメラミン樹脂の主原料。：化学式C₃H₆N₆）と　　　　　ホルムアルデヒド（無色の気体で水溶液をホルマリンと呼ぶ。：化学式CH₂O）が  縮合反応（縮合重合）することによりできる樹脂です。

メラミンとホルムアルデヒドをアルカリ性という特定の条件下で反応させると、　縮合反応を起こし、メチロールメラミンという物質が生じます。　　　　　　　　この物質を加熱することで、さらに脱水縮合が起こり、メラミン樹脂となります。

メラミン樹脂は溶剤に溶けませんが、メチロールメラミンは溶けるため、　　　　メチロールメラミンの状態で溶剤に溶かし込み、それを紙などに染み込ませ、　　重ねて加圧し、熱を加えることによって硬化し、薄い板状になります。　　　　　熱硬化後のメラミン樹脂は、耐水性や耐候性、耐熱性に優れ、　　　　　　　　　表面に光沢があるため、化粧板の表面仕上げなどに使用されます。

化粧板以外にも、成形をして食器や日用品として利用されたり、　　　　　　　　アルキド樹脂と混合して塗料として使用されることもあります。　　　　　　　　また、接着剤としても利用され、接着性の高さや耐水性から　　　　　　　　　　合板（主に構造用合板）のための接着剤として使用されます。