共重合とは、２種類以上の単量体が重合する反応のことです。　　　　　　　　　共重合によってできた生成物を共重合体と呼びます。　　　　　　　　　　　　　単量体の割合を変えることにより、共重合体は１つの単量体からなる重合体とは　違う性質を示すため、重合体の改質のためにも用いられます。

 

２種類の単量体からなる共重合の場合、その配列の仕方によって　　　　　　　　以下のように分類できます。（２種の単量体は●と○で表します）

　・ランダム共重合

　　　－●ー○ー●ー●ー○ー●ー

　　　上図のように単量体の配列がランダムで規則性のない重合体です。

 

　・交互共重合

　　　－●ー○ー●ー○ー●ー○ー　

　　　上図のように２つの単量体が交互に配列される重合体です。

 

　・ブロック共重合

　　　ー（●ー●ー●）ー（○ー○ー○）－

　　　上図のようにそれぞれの単量体の重合体がつながって共重合になります。

 

　・グラフト共重合体

　　　　　　　　　　  ○ー○ー○ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー●ー●ー●ー●ー●ー●ー　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ー○ー○ー○

　　　上図のように幹となる重合体に枝のように他の種の重合体が　　　　　　　　　　くっついている状態の共重合です。

 

共重合体の中でもグラフト共重合体は、幹と枝の重合体の性質を両方　　　　　　備えているため、繊維やプラスチックなどの性質の改善に用いられます。