ベニヤ板とは、丸太を専用機械によって桂剥きのようにし、　　　　　　　　　　長く薄い板状になったものを目的のサイズに切断し、板材としたものです。　　　通常は、単層（１枚）のものをベニヤ板と呼び、　　　　　　　　　　　　　　　ベニヤ板を数枚重ねて接着した複層のものを合板、またはベニヤ合板と呼びます。ただし、合板がベニヤと呼ばれる場合も多くあります。

ほとんどのベニヤ板はロータリーレース（ベニヤレース）と呼ばれる　　　　　　専用機械によって作られます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丸太の中心を軸にして回転させ、刃をあてることによって薄い板状にします。　　それを切断し、四角形のベニヤ板が完成します。　　　　　　　　　　　　　　　ロータリーレースによってできたベニヤ板をロータリー単板とも呼びます。

木目の美しい木材で、使用目的が表面化粧材などの場合、　　　　　　　　　　　専用のスライサーによって、単板を薄く平らに削りだします。　　　　　　　　　この単板をスライスド単板と呼びますが、　　　　　　　　　　　　　　　　　　一般的には突板（つきいた）と呼ばれます。

ベニヤ板の材料としては、熱帯雨林に自生するのラワンやメランチなどの　　　　広葉樹材が主流ですが、針葉樹材でもロシア産のカラマツなどが使われます。　　国産材としてはスギが多く使用されます。