土器とは、粘土を成形して素焼きしたもので、陶磁器の一種であり、　　　　　　セラミックに含まれます。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　陶磁器の場合は窯の中の加熱によって化学変化をおこしガラス化します。　　　　ですが、土器の場合にはガラス化はおこらず不透明な土のままになります。

日本の縄文土器、弥生土器も土器であり、調理の際の煮炊きのためや、　　　　　あるいは宗教的儀式などでも用いられていました。　　　　　　　　　　　　　　その文様や形状から考古学では時代区分として利用されています。　　　　　　　また、古墳時代から平安時代にかけて作られた土師器（はじき）も　　　　　　　土器の一種です。　

焼くときには、1000 度を超えることはなく、およそ 600~900 度で焼かれ、　　窯などの特別な設備を使わず、野焼きされます。

土器の特徴としては、多孔質な構造（微小な空洞が多い）で、　　　　　　　　　吸水性があり、密度が小さく陶磁器に比べ軽いことが特徴です。　　　　　　　　しかし、その分もろくて壊れやすくなっています。